『葉酸』ってなあに?
一般的に栄養素といえば炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラル(俗にいう『5大栄養素』)ですが、葉酸は1940年代にほうれん草から発見されたビタミンB群の1種でビタミンB9、別名『ビタミン M』とも呼ばれています。
葉酸を多く含む食品は、ドライイースト、海苔、レバー、わかめ、枝豆、モロエイヤ、パセリ、ほうれん草などがあげられます。
葉酸は、男女問わず必要といわれている栄養素ですが、特に妊娠前・妊娠中・授乳中の女性は意識して摂取することが薦められています。
では、なぜ葉酸が大切なのか?
葉酸は細胞の増殖、臓器の形成、血管の強化などに不可欠といわれています。
したがって、母親の子宮内で赤ちゃんが大きく成長する時期には、葉酸の必要量が非常に増加します。
葉酸が不足すると、二分脊椎、貧血、胎盤早期剥離、流産などが発生しやすくなるのです。
このため、『葉酸は赤ちゃんのビタミン』とも呼ばれています。
しかし、十分に葉酸を摂取しようとしても食品に含まれている葉酸は長期保存が難しいことや調理による熱に弱く、半分近くが失われてしまいます。
実際、必要量の葉酸を日常の食事から摂取できている妊婦は、全体の13%に過ぎないのです。
このことからも、やはり効率よく葉酸を摂取するためには葉酸サプリがおすすめです。
葉酸を多く含む食品ベスト40
葉酸は、赤血球や細胞の生成に欠かせない成分。
胎児の正常な発育には不可欠で、特に妊娠や授乳中は大切な栄養素です。
葉酸は普段の食事で不足する事はありませんが、妊娠中や授乳中の女性は別で、意識的に摂る必要があります。
しかし摂りすぎには注意!
葉酸を過剰摂取すると亜鉛の吸収が阻害されるなどの症状が確認されています。
また妊婦さんとは別にお酒を飲む量が多い人、アスピリンや避妊薬を飲んでいる人は葉酸が不足しやすくなります。
葉酸が不足すると、口内炎、肌荒れ、疲労感などの症状が現れます。
葉酸サプリはいつまで飲めばいいの?
近年、葉酸に対する意識が高まって妊活中の方や妊娠を考えている方の中で葉酸を飲む人が増えてきました。
それは、平成14年から厚生労働省が母子健康手帳に神経管閉鎖障害のリスクを低減するために日常の食品に加えてサプリメントから1日に400μgの葉酸を摂取することの必要性が記載されるようになったのがきっかけといわれています。
このことにより葉酸サプリの人気が高まり、注目されている葉酸ですが、現状は妊娠してから摂取する方が多いようです。
しかし、実は妊娠3ヵ月前からの摂取が推奨されています。
妊娠がわかってから葉酸を摂取し始めるのでは遅いということになります。
また、厚生労働省の通達では、「妊娠1ヵ月以上前から妊娠3ヵ月まで摂取すること」とされていますが、妊娠3ヵ月までではなく、授乳期にも葉酸は必要なのです。