肌にかゆみが出てきたら妊娠線ができるサイン!

妊娠線は、多くのママにできるといわれていますが、その程度には個人差があります。
乾燥肌の人や骨盤が狭い人、太りやすい人は妊娠線ができやすくなります。

一般に、妊娠線ができてくるのは、おなかが急激に大きくなってくる、妊娠7ヵ月ごろからです。

お風呂上がりや着替えのときに、おなかをさわってみて『何だかカサついているな』と感じたり、かゆみを感じたりしたら、それは妊娠線ができるサインだと考えて。

妊娠線ケアを念入りに行いましよう。

これが妊娠線!

赤色や紫色、白色のデコボコした線が妊娠線。
産後しばらくすると目立だなくなりますが、完全には消えません。
特に下腹部にできやすく、胸や太ももにもできます。

赤色や紫色、白色のデコボコした線が妊娠線。 産後しばらくすると目立だなくなりますが、完全には消えません。 特に下腹部にできやすく、胸や太ももにもできます。

予防には毎日の保湿がいちばん

妊娠線ができても、健康上の問題はありません。
むしろ、おなかの中で赤ちゃんが育っている証ともいえますね。

とはいえ、やはり女性として見た目は気になりますから、できるだけ妊娠線はつくりたくないものです。

妊娠線を予防するには、保湿がいちばん!

ケア用品はさまざまなものがありますが、保温力が高いのはオイル、次にクリームです。
しみたり、ピリピリしない、自分の肌に合うものを選んでください。

朝、着替えるときやお風呂から出た後に、おなかを中心にぬるようにしましよう。
もうひとつ大切なのは、洗いすぎないこと。

泡立てた石けんやボディソープで皮膚を洗いすぎると、必要な皮脂までとれてしまって、乾燥しがちです。
乾燥すると、妊娠線ができやすくなりますから、洗うときはそっとなでるようにしてください。

妊娠線の悩みや疑問を解消♪

妊娠線ってどうしてできるの?
皮膚の伸びが追いつかなくて生じます。

赤ちゃんの成長とともにママの子宮は大きくなり、皮下脂肪も増えます。
それとともに、おなかの皮膚も伸びてきます。
ところが皮膚の伸びが追いつかないと、皮膚が引っ張られて隙間が生じます。
その隙間に表皮が落ち込んでできるのが、妊娠線です。



【正常な肌の断面図】
妊娠線の仕組み、正常な皮膚の断面図
肌は外側から「表皮」「真皮」「皮下組織」の3つの部位から成っています。
妊娠すると、皮下脂肪が増えるため、皮下組織が厚くなります。



【妊娠線ができた肌の断面図】
妊娠線ができた皮膚の断面図
皮下脂肪の増量にともない、皮膚全体が引き伸ばされて薄くなります。
このとき、皮膚の伸びが追いつかないと、妊娠線が生じます。

妊娠線ってだれでもできるの?できやすい人はいる?
乾燥肌の人や、骨盤が狭い人、太りやすい人は注意して!

乾燥肌の人は、皮膚の伸びが悪く、妊娠線ができやすい傾向が。
洗いすぎて皮脂が少なくなっている人も同じです。
また、骨盤が狭いと、おなかが前に出やすくなります。
その分、皮膚が引っ張られて、妊娠線ができやすくなります。
さらに、体重が増えすぎた場合も、皮膚の伸びが追いつかないため、妊娠線ができる原因になります。

妊娠線は一度できたら治らないって本当?
本当です

残念ながら、できてしまった妊娠線は、元には戻りません。
ただ、でき始めの妊娠線は赤色や紫色ですが、だんだんと色は薄くなり、半年ほどすると白っぽく目立だなくなります。
保湿ケアを続ければ、より早い回復が期待できます。
あきらめずにケアを続けましよう。

妊娠線ができやすいのはいつごろ?
おなかがぐっと大きくなる妊娠7ヵ月ごろから

妊娠線ができやすいのは、皮下脂肪が急激に増えてくる妊娠7ヵ月ごろ。
ただし個人差があり、早い人では妊娠4ヵ月ごろに体重が急激に増加して、妊娠線ができることもあります。

妊娠線ができやすい場所は?
特に、お腹・胸・おしりはできやすい!

いちばんできやすいのは、お腹。
胸やおしりにも皮下脂肪がつきやすいため、妊娠線ができやすくなります。
なお、妊娠すると、おへそから恥骨にまっすぐ走る線が目立ってくることがあり、妊娠線と間違えやすいのですが、これは「正中線」。
産後は元に戻ります。

妊娠線予防ケアはいつから始める?
妊娠5ヵ月ごろにはスタート。心配な人は初期から始めて

日ごろからケアをしておくと、皮膚の伸びはよくなります。
遅くても、おなかが目立ってくる妊娠5ヵ月ごろには始めましょう。
初期から行う場合は、強くマッサージをしすぎると刺激になり、よくないので注意して。

季節によってケアのしかたに違いはある?
夏にあせもができる人は、ベビーパウダーを使ってみて

特に違いはありません。
季節にかかわらず、保湿ケアを続けましょう。
乾燥しやすい人は、クリームがおすすめ。
汗かきで夏にあせもができる人は、クリームでケアした後、ベビーパウダーを薄くはたいてもOKです。
余分な汗を吸収してくれるため、サラツと快適に過ごせます。

アロマオイルを使ってケアしてもOK?
香りによっては子宮の収縮を促すものも。専門家に相談を

アロマオイルの中には、子宮を収縮させる作用をもつものもあります。
まずは専門家に相談しましょう。
一般的には、オレンジ、グレープフルーツ、マンダリンなどの柑橘系のオイルヤ、ラベンダーは問題ないといわれています。

妊娠線クリームの塗り方

妊娠線をつくらないために、妊娠線クリームでケアしましょう!

妊娠線をつくらないために、妊娠線クリームでケアしましょう!

  • 朝と夜、毎日忘れずにケアしましょう!

妊娠線クリームの塗り方01
まず適量のクリームを手にとって、手のひらであたためます。
クリームの伸びがよくなり、マッサージ効果がアップします。




妊娠線クリームの塗り方02
おへそを中心に片手を時計回りに動かして、お腹全体にクリームをなじませます。
反対の手も同じように行って。



妊娠線クリームの塗り方03
お腹の横側から股関節にかけて、両手でクルクルと円を描くようにマッサージ。
特に妊娠線ができやすいところなので念入りに!



妊娠線クリームの塗り方04
両手でおなかのふくらみに沿って、横方向にマッサージします。
こうすることで皮膚の伸びをよくします。



妊娠線クリームの塗り方05
両手をおなかの下からおへそに向かってハートを描くように動かします。
息を吸いながら上へ、おへそから下に向かうときは吐いて。



妊娠線クリームの塗り方06
両手を腰に当てて、おしりに向かってマヅサージします。
ここも妊娠線ができやすい部分なので念入りに。

  • この他の部分も胸など、カサつきやかゆみを感じるところがあれば、クリームをぬっておきましょう。