近年、不妊に悩む女性が増えています!
妊娠したい、子供がほしいと不妊の悩みを抱えている人は少なくないのが現状です。
特に避妊をしていない状態で定期的な性生活を送っていても、2年以上妊娠しないケースを不妊であると産婦人科では判断する場合が殆どです。
以前は、不妊は女性が患う病気であり、男性側は関係が無いものとして考えられていたのです。
しかし現代では、不妊の原因は男性女性の双方にその可能性があると考えられており、検査等を行いながら原因の究明をすることになります。
そこで原因が分かれば、治療や改善方法を実施していくこととなるのです。
しかし中には、夫婦の適合性が悪く妊娠が出来ないケースであったり、原因不明の機能性不妊症というものも存在します。
タイミング法と配偶者間人工授精
- 不妊の治療法
不妊の原因には女性側に原因があるパターンや男性側に原因があるパターンなど様々なものがあり、近年では不妊の治療法には基礎体温などから排卵日を予測して、その2~3日前から尿に含まれるホルモンを計測および経膣超音波を併用することで排卵日を正確に特定して妊娠しやすいタイミングでの性行為を促す「タイミング法」と、タイミング法と同様に排卵日を特定後に予め別に採取しておりた精子を医師が器具を使用して直接子宮内部に注入することで、より高い確率での妊娠を促す「配偶者間人工授精」などが挙げられます。
不妊の悩みは家族で解消
- 不妊は一人で悩まず家族で解決していきましょう!
不妊の悩みは、なかなか周りの人に相談もできず、配慮のないプライベートな質問や言葉に心を痛めている人も少なくありません。
不妊というと、世の中では女性側に問題があると何故か言われがちですが、男性不妊である場合もあるのです。
結婚したからといって当たり前のように子供がいるべきである、出来るはずだと、皆さん思いがちですが、子供が生まれるという事は簡単のようで簡単ではありませんし、当たり前ではないのです。
そのことは不妊で悩んでいる方々は一番感じていることでしょう。夫婦間での理解や協力はもちろんのこと、その周りの家族、そして世間の理解や配慮も必要なのではないでしょうか。
不妊の原因はセックスレス
セックスレスの夫婦が約4割に!日本は世界一のセックスレス国
日本性科学会によると、セックスレスの定義は、「特殊な事情がないにもかかわらず、カップルの合意した性交あるいは性的な接触が1ヵ月以上ない状態」です。
セックスレスという言葉が頻繁に使われるようになりましたが、セックスレスのカップルは実際どのくらいいるのでしょうか。
日本家族計画協会の2014年の調査で、セックスレスの夫婦は約4割に上り、その割合は年々増えつづけていることがわかりました。
年齢別には35~39歳が47%ともっとも多く、次に30~34歳で36%。
子どもを産む世代にセックスレスがこれだけ多いということは、とても深刻です。
不妊の原因は男女半々と考えられますが、男性不妊の原因の半分はセックスレスだという説もあります。
日本はセックス頻度、性生活満足度ともに世界最下位!
世界各国のセックス頻度と性生活満足度の調査(Durex社、2005年)によると、日本人の1年間の平均セックス回数は45回で、調査対象26力国中最下位で、満足度は下から2番目でした。
ちなみに、セックス回数の多い国はギリシヤが138回、クロアチアが134回、少ない国ではシンガポールが73回、インドが75回、インドネシアが77回で、アジアの国々のなかでも日本が突出して低いことがわかります。
女性版EDというべき症状も
日本人のセックスレスの背景として指摘されているのが、長時間労働による疲労や精神的なストレスです。
パソコン作業で疲労した状態が続くと、本能をつかさどる大脳辺縁系の働きが抑制され、性欲が低下してしまうという報告もあります。
子どもが欲しいと思って始めた不妊治療が、セックスレスの原因になることも指摘されています。
「排卵日だから今日は早く帰ってきてね」と妻からプレッシャーをかけられ、男性が勃起障害(ED)を起こす〈排卵日ED〉という言葉がある一方で、女性にも同様にストレスによる性機能障害(FSD)が起こることがわかってきました。
女性のFSDは、性欲の低下、セックスやスキンシップヘの嫌悪感などで始まり、腔内がうるおいにくくなって、性交痛を引き起こします。
男性のEDはバイアグラなどの薬物治療で改善されますが、女性にはそのような薬は開発されていないうえ、気分が乗らなくても夫の要求に無理に応じてしまい、さらにセックスに嫌悪感を抱く悪循環に陥りがちです。
子どもが欲しいのに、セックスはしたくないというと矛盾しているようですが、現実には起こりがちなこと。
そうならないためには、排卵日にこだわりすぎずにセックスを楽しむ、夫婦で過ごす時間を増やすなど、日ごろからパートナーとよくコミュニケーションをとることが大切です。