妊娠してるかも?と思ったら
赤ちゃんができた! うれしい気持ちと、初めてで戸惑う気持ち、両方ありますね。
不安を解消するために、妊娠のこと赤ちゃんのことなど詳しく解説していきます!
すてきなママになる準備を始めましょう。
まずは妊娠検査薬でチェック
自分で妊娠をチェックするには妊娠検査薬が便利です。これは、妊娠すると尿中に出てくるhCGというホルモンを調べるもので、正確な判定には生理予定日の1週間後から使うのが最適といわれています。判定のラインがはっきりしなかったり、他の妊娠検査薬と結果が違う場合は2~3日後に再検査をしてみてください。
妊娠かも… なるべく早く産院で検査を
妊娠かもしれないと思ったら、なるべく早く産院・病院を受診しましよう。妊娠検査薬で妊娠が確認できていても、正常な妊娠かどうかは、医師の診察を受けなければわかりません。受診のタイミングは、生理予定日から10~14日過ぎたころ(妊娠5~6週以降)が最適。
母子手帳はいつもらうの?
心拍が確認できたら母子手帳をもらってね♪
赤ちゃんの心臓の拍動(心拍)が確認されたら、医師から母子手帳をもらうようにいわれます。居住地の市区町村の役所か保健所に妊娠を届け出ると、母子手帳が交付されます。交付には医師の証明書が必要なこともあるので、事前に確認しましょう。
精子と卵子が出会う受精はこんなにステキ♪
「おめでたです」と言われても、まだ大きくもなってないおなかでは実感がわかないかもしれませんね。
けれども、おなかの中では確かに、受精で誕生した小さな命が育ち始めているのです。
- たった1つの卵子へ、約4億もの精子が奔走する
卵子は、月経周期ごとに、卵巣から通常1個飛び出して、卵管に取り込まれます。精子は1回の射精で通常約1億~4億も放出されます。たった1つの卵子を目指して、膨大な数の精子が膣から子宮、そして卵管へと進みます。
- 卵管にたどり着けるのは、数十~数百個の精子だけ
膣内は酸性のため、ほとんどの精子は膣から子宮へ進む間に死んでしまいます。生き残った数千個の精子は、射精後1時間ほどで卵管にたどり着きます。卵子の待つ「卵管膨大部」にたどり着けるのは、数十から数百個だけです。
- 一番乗りの精子が卵子と受精する
一番にたどり着いた精子が卵子の中に入り込んで結合します。これが受精です。
受精した瞬間、卵子は他の精子が入り込めないよう硬い膜で覆われて、「受精卵」という1つの細胞になります。
- 受精して1週間後、子宮に到着
受精卵は2つから4つに、4つから8つに、8つから16にと、猛烈なスピードで細胞分裂を繰り返しながら進化ていきます。それと同時に、約1週間かけて卵管から子宮へと移動し、子宮内膜に入り込みます(着床)。
- 約2ヵ月で「胎芽」と呼ばれる姿へ!
着床した受精卵は、さらに細胞分裂を繰り返して成長していきます。約2ヵ月ごろには身長約2cm、体重約4gほどの「胎芽」になります。まだヒトの形はしておらず、魚のような形で、エラや尾があります。
赤ちゃんが子宮にやってくる
受精と言う壮大なドラマを乗り越えて
女性の体には生まれつき、決まった数の卵子のもとがストックされています。ふつう、月経周期ごとに排卵されるのは、そのうちの1つだけです。
一方、精子は1回の射精で数億も放出されますが、ほとんどは腔の酸性環境に耐え切れず、死んでしまいます。
生き残った精子のうち、いちばん乗りで卵管に到着した精子が卵子と受精し、受精卵になります。
卵子の寿命は24時間未満、精子の寿命は数日間。受精は、いくつものタイミングが重なった天文学的な確率で成立します。あなたの気づかない間に、壮大なドラマを乗り越えて、小さな命はやってきたのです。
妊娠4~7週は、赤ちゃんにとって一番大切な時期
受精卵は、猛スピードで細胞分裂を繰り返していきます。魚類から両生類、爬虫類、哺乳類へと、ヒトの進化の過程を早送りするかのように、一気に進化していくのです。
あらゆる器官が一気につくられるため、妊娠4~7週を、「器官形成期」といいます。この時期は、薬やウイルス、放射線などの影響を最も受けやすい時期でもあります。
妊娠の兆候でさまざまな変化が
妊娠したい女性にとっては、生理前のちょっとした体調の変化に敏感になるものです。妊娠検査薬でチェックする前に「これってもしかして妊娠かも?」と思う人もたくさんいます。ここでは基本的な妊娠の兆候で起こる体の変化についてみてみましょう!
基礎体温にも変化が!排卵日の目安
妊娠前の体温
個人差がありますが、月経開始から2週間前後は低温期です。低温期の最後、いちばん基礎体温が低くなる日が排卵日です。その後はプロゲステロンというホルモンが分泌され、高温に入ります。高温期は通常2週間ほど続き、月経が始まると、また低温期に入ります。
妊娠後の体温
妊娠すると、プロゲステロンの分泌が続くので、2週間以上たって月経時期になっても基礎体温は下がりません。高温期が3週間以上続いていて低温期が来ない場合は、妊娠している可能性が高いと考えられます。
妊娠すると体調や気分にも変化が!
- 妊娠すると便秘がちになる
妊娠すると、プロゲステロンの分泌が増えます。このホルモンには、子宮の収縮を防ぎ、妊娠を安定させる作用があります。しかし、腸の運動を抑えるため、便秘がちになります。
- いつもより眠くてだるい
妊娠初期は、いつもより眠くてだるいという人も多いようです。ホルモンバランスが変化するためだと考えられます。そんなときはできるだけ、横になって休むようにしましょう。
- 情緒不安定になる
妊娠すると、体つきやホルモンバランスなどが変化するうえ、出産や育児の不安も生じます。小さなことでイライラしたり、悩んだり、情緒不安定になる人も少なくありません。
- 胸が張ってくる
母乳は乳房の中に張りめぐらされている「乳腺」から分泌されます。妊娠すると、母乳をあげる準備が始まり、乳腺が発達してきます。このとき、胸の張りや痛みを感じることも。
- トイレが近くなる
子宮が少しずつ大きくなってくると、膀胱が圧迫されます。また、膀胱の粘膜が敏感になります。そのため、トイレが近くなったり、ちょっとしたことで尿がもれたりします。
- おりものが増える
妊娠すると、おりものの量が増えます。ホルモンの影響なので心配はいりません。清潔を心がければOKです。ただ、色やにおいがいつもと違う、かゆみがある場合は、受診を。
新米ママの妊娠・出産Q&A
- 性別はいつ決まるの?
- 受精した瞬間に決まっています
卵子の性染色体はX、精子はXとYのいずれかを持ちます。Xの性染色体を持つ精子と受精したらXXで女の子、Yの性染色体を持った精子と受精したらXYで男の子になります。 - 妊娠初期は、流産しやすいって本当?
- 胎盤が完成しないうちは、やや確率が高めです
胎盤が完成する前の妊娠12週未満は、流産が起こりやすい時期です。家事も仕事も、無理をしないことが鉄則。十分な睡眠をとるとともに、おなかを冷やさないよう心がけましょう。
ただ、妊娠12週未満の流産は、赤ちゃんの側に原因があることがほとんどです。自然界の法
則で起こるもので、ママが気に病むことはありません。 - 妊娠しやすい時期や、しにくい時期はあるの?
- 排卵日の前後は妊娠しやすいといわれています
卵子は24時間未満、精子は数日しか生きられません。したがって、排卵日を含む前後5日間は、妊娠しやすい時期だといわれています。逆に妊娠しにくいのは、月経前の約1週問~10日間です。 - 基礎体温って何?
- 生きていく上で最低限必要な体温のこと
人間が最低限必要なエネルギーを使っているとき、つまり眠っているときの体温が、基礎体温です。睡眠中は測定できないので、目覚めてすくの体温を基礎体温としています。横になったまま、舌下で測定します。 - 出産予定日はどうやってわかるの?
- 最終月経の第1日目から数えて割り出します
妊娠週数は便宜上、最終月経の第1日目を妊娠0日とし、40週0日目が出産予定日となります。これは統計で割り出されたもので、妊娠37~41週の出産を正期産といいます。