妊娠しやすい体質になるために『食』を見直してみませんか?
『早く赤ちゃんができないかな?』『妊娠したいのに、なかなか妊娠できないのはなぜ?』
そんな時は『ふたりの食』を振り返ってみませんか?
私たちの体は、毎日の食べ物から作られています。赤ちゃんのもとになる精子や卵子だって、同じ。
そして、自然妊娠でも、高度な不妊治療でも、ふたりの体が元気であることが大切なのは言うまでもありません。
基本を守れば、いつもの食材が妊娠しやすい『妊活レシピ』になる!
身近な食材でも生殖能力を高めたり、性ホルモンを正常に保つなど、妊娠しやすい環境を整えることは十分に可能なのです。
大切なのは日々、新鮮な食材を使ってバランスの取れた食事を続けること。
そして、ふたりで楽しい会話をしながら、ゆっくりと食事をとること。
リラックスしながらの食事は、消化・吸収もよいといわれます。
これからやってくる赤ちゃんのために食生活からリセットして、さらに元気な毎日を送るために、『食』を見直してみてはいかがでしょう。
これだけでも立派な『妊活』になるのです。
そして元気な赤ちゃんがやってきますように!
いつもの食材を妊娠するための『妊活レシピ』にする2つのカギ
- 色々な食材をバランスよく食べる
妊娠しやすい体を目指す食生活とは『何か特定の物をたくさん食べればよい』という単純なことではありません。
『ばっかり食べ』ではなく、様々な食材からバランスよく栄養をとり、妊娠の負担に耐えられる健康な体づくりを目指しましょう。
- 質の良い食材をとる
油は体内で酸化されにくいオレイン酸を多く含むオリーブ油やナッツ類を多くとることがおすすめです。
古くなった油やマーガリン、ショートニング、それらを使った菓子パンや洋菓子、インスタント食品はおすすめしません。
また、タンパク質源は赤身肉、青魚から摂るのがいいです。
妊活に役立つ色々な食材を類別に解説しましょう
- 第1類
肉・魚・卵・大豆
血液や筋肉を作るたんぱく質源食品。
動物性(肉・魚・卵):植物性(大豆)=1:1が理想です。
青魚は血液をサラサラにしてくれます。
食材例/肉類、魚介類、卵、大豆製品(豆腐・納豆など)
- 第2類
小魚・海藻・乳製品
カルシウム源。
体のストレス耐性を高めてくれます。
ただし、乳製品は脂肪分が多いので取り過ぎには注意が必要です。
食材例/ちりめんじゃこ、煮干し、わかめ、ひじき、のり、チーズ、ヨーグルトなど
- 第3類
緑黄色野菜
β-カロテンを含み、抗酸化作用(活性酸素から細胞を守る力)が強い食材。
緑黄色野菜や淡色野菜は量を気にせず、様々な種類を食べましょう。
食材例/かぼちゃ、ブロッコリー、人参、ほうれん草、小松菜、ピーマン、グリーンアスパラガス、トマト、オクラ、ニラなど
- 第4類
淡色野菜・果物
ビタミン、ミネラルを多く含み、解毒作用が期待できる食材。
淡色野菜は緑黄色野菜と合わせて1日400gは食べましょう。
緑黄色野菜:淡色野菜=1:2くらいが理想的です。
食材例/キャベツ、大根、白菜、玉ねぎ、ごぼう、きゅうり、もやし、レタス、茄子、長ねぎ、にんにく、きのこ類、リンゴ、バナナなど
- 第5類
ごはん、パン、麺、いも類、砂糖
体のエネルギー源になる食材。
ごはんは雑穀や玄米をプラスすると、ビタミン、ミネラル、食物繊維がたっぷり摂取できます。
食材例/ごはん、食パン、スパゲッティ、そば、うどん、ジャガイモ、さつまいも、長芋など
- 第6類
油脂類
第5類の次にエネルギーになる食材。
ホルモンの材料になるので、質の良い油を選びましょう。
食材例/オリーブ油、キャノーラ油、バター、マヨネーズ、ごま、アーモンド、クルミなど
『妊娠しやすい体質』になるためには、こんな症状にご注意!
毎月排卵するのも、子宮で赤ちゃんを育てるのも、何といっても女性です。
特に多くの女性が感じやすい3つの症状は、不妊につながることも!
毎日の食事で、不妊の不安を解消しましょう。
『妊娠中のストレス解消』レシピ
ビタミンA・C・Eやカルシウムをたっぷり含んだ食事で、妊娠中の体のストレス耐性を高めましょう。
これら全てが多く含まれる青葉類は特におすすめです。
それぞれが多い食材を組み合わせもいいでしょう。
ゆっくりリラックスした状態で食事をすることも、妊娠中のストレス解消に効果的です。
- ストレス
日常的なストレスが妊娠に大切な生殖機能を老化させてしまう!
強いストレスがかかると、体内に活性酸素と呼ばれる物質が大量に発生します。
この活性酸素は卵子や子宮内膜の質を低下させたり、生殖細胞を老化させて妊娠の妨げになる厄介者なのです。
つまりストレスの多い環境が不妊の原因となる可能性もあるのです。
『疲れをとって妊娠しやすくなる』レシピ
疲れやすいと自覚のある人はビタミンB群など疲労回復に効果のある栄養素や、タンパク質などスタミナ&体力アップを期待できる栄養素で、妊娠にもちこたえられる健康な体を作りましょう。
ビタミンB群、タンパク質がともに豊富なのは、うなぎ、豚肉、枝豆、大豆、玄米など。
- 疲れやすい
『たかが疲れ』とあなどるなかれ!!
放っておくと子宮や卵巣にも大きな影響がでて不妊の原因となる恐れも。
疲れがたまると体の免疫力や抵抗力が低下し、代謝のバランスがくずれてきます。
よく眠ってもなかなか疲れがとれないという人は要注意!
女性の場合、生理不順や排卵障害など婦人科系疾患を引き起こす原因となり、妊娠しにくい体になることも!
『体を温める』『血液サラサラ』になるレシピ
体を温めることは、冷え克服の基本中の基本。
スープや鍋はもちろん、体を温める作用のあるタンパク質+炭水化物の組み合わせ、根菜類などを使いましょう。
夏でも香辛料やタンパク質を上手に取り入れれば、ひんやりした口当たりの冷え改善メニューができます。
また、冷え改善には、血液をサラサラにして血のめぐりをよくすることが重要。
血液は脂質の酸化によって粘性が高まるので、酸化を防ぐ抗酸化食材をたっぷり使ったメニューで『血液サラサラ』を目指しましょう。
また、血管を強くする作用のある食材も、血液循環をよくするために有効です。
- 冷え
栄養が子宮や卵巣まで十分に届かず機能を低下させてしまう!
冷えは、主に栄養状態の悪さと血液循環の滞りによって起こります。
冷えた内臓は機能が低下するもの。
特に子宮や卵巣は冷えの影響を受けやすく、赤ちゃんが育ちにくかったり、排卵がうまくいかなくなる可能性もあります。
また、冷えにより全身の調子が悪くなり、ホルモンバランスが崩れる場合も。
冷えは妊娠の大敵なのです。